リスクをしっかり見つける!肩や腰の痛みは本当に筋肉ですか?

肩や腰の痛みがある場合、整形外科的な原因だけでなく、内科的な要因が潜んでいることもあります。肩や腰の痛みで内科的要因が考えられる注意点のある病気や状態です。

心臓関連の問題
特に左肩の痛みが強い場合、心臓の問題が関係している可能性があります。心臓関連の症状に注意が必要です。

心筋梗塞狭心症
心筋梗塞狭心症では、胸の痛みだけでなく、左肩や背中、首、腕に痛みが放散することがあります。これを「放散痛」といい、胸の圧迫感や息切れ、冷や汗が伴う場合は、すぐに医療機関を受診する必要があります。

大動脈解離
背中や腰に突然の激痛が走る場合、大動脈解離の可能性があります。これは大動脈が裂ける重大な病気で、すぐに緊急治療が必要です。

肝臓や胆嚢の問題
右肩や背中、腰に痛みが出る場合、肝臓や胆嚢に問題がある可能性があります。

胆石症
胆石が胆嚢や胆管に詰まることで、右肩や背中に痛みが放散することがあります。特に食後に痛みが強くなる傾向があります。

肝炎や肝臓疾患
肝臓に炎症や機能不全がある場合、右肩や背中に違和感や痛みが現れることがあります。また、黄疸(肌や目が黄色くなる)や倦怠感が同時に見られることもあります。

胃や膵臓の問題
胃や膵臓の疾患でも、肩や腰に痛みが現れることがあります。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍
胃潰瘍や十二指腸潰瘍では、背中や腰に痛みが広がることがあります。特に、空腹時や食後に痛みが強まることが多いです。

膵炎
膵臓の炎症である膵炎は、背中や腰に激しい痛みを伴うことがあります。特に、急性膵炎は命にかかわることもあるため、すぐに医療機関を受診する必要があります。

腎臓の問題
腎臓の問題は、腰の痛みと関連することが多いです。

腎臓結石
腎臓に結石ができると、腰や背中に激しい痛みが現れることがあります。痛みは突然発生し、尿に血が混じることもあります。

腎盂腎炎
腎盂腎炎は、腎臓に細菌感染が起こることで、腰痛や発熱、排尿時の痛みが伴うことがあります。

呼吸器関連の問題
肩や背中の痛みが呼吸器に関連していることもあります。

肺炎や胸膜炎
肺炎や胸膜炎では、胸の痛みが背中や肩に広がることがあります。また、呼吸時に痛みが悪化することが特徴です。

肺癌
肺癌が進行すると、肩や背中に痛みを感じることがあります。特に、長期間続く咳や血痰がある場合は、早急な検査が必要です。

消化器関連の癌
胃や膵臓、肝臓、腸などの消化器系の癌も、肩や腰の痛みとして現れることがあります。特に、慢性的な痛みや原因不明の体重減少、食欲不振がある場合、消化器系の精密検査を受けることが推奨されます。

最後に
肩や腰の痛みは、筋骨格系の問題だけでなく、内科的な要因が関わっている場合もあります。特に、胸痛や呼吸困難、発熱、尿の異常など他の症状が伴う場合は、重大な疾患が隠れている可能性があるため、早急な医療機関の受診が必要です。
整骨院医療機関を受診の際は細かく症状を伝え、日常生活での違和感や変化も伝える方がいいでしょう!